VANTRUE N2SはNDロードスター向きではない

フロントガラスの面積が狭く、角度が寝ているNDロードスターでは、ドライブレコーダー選びは結構難儀する。

このご時世、フロントだけでなくリア方向も録画したいが、オープンカーなのでリアガラスには当然カメラを設置できない。 エアロボードに細工する、あるいは社外のアクリル製のものにして、2カメラドライブレコーダーを取り付けるという手もあり、多くの人が実践しているが、正直手間もお金も余計にかかってしまうので、できれば避けたい。

そこで、一体型で前後録画できて、画質の評判もいいVANTRUE N2Sを買って取り付けてみた。結論から言うと、半分くらい失敗だったと思っている。 まず、取り付けた様子を写真で見てほしい。

車内から

車外から

付属の吸盤マウントでは長すぎて邪魔だし、長期的な使用に耐えないので、オプションの両面テープマウントに変えてある。これで大分垂れ下がり量が短くなるが、それでも日除けの黒いドットに貼り付けせざるを得なかった。そうしないと、本体が下に行きすぎてミラー裏に隠せなくなってしまうし、車検にも(多分)通らなくなってしまう。

さらに困ったことに、ルームミラー角度調整の範囲が、途中でぶつかってしまうので狭くなり、後方視界がかなりシビアになる。これを改善するための応急処置として、ZOOM ENGINIEERINGのNBロードスター用ワイドミラーを取りつけている。

これでどうにか安全な後方視界を確保できた。が、実はこのワイドミラーは自動防眩ミラーを採用していないS/NR-Aグレードにのみ取り付け可能なので、大半のNDオーナーは使えない。さらに言うと、上の写真の取り付け位置付近には、S/NR-A以外にはアンテナのようなものがあるので、あまり取り付けは推奨されないだろう。

そもそも、ドライブレコーダーはあくまでも「万が一」に備えるためのもので、それがドライバーの視野を大きく遮るようでは、安全運転に支障が出かねない。

という訳で、NDロードスターのオーナーは、VANTRUE N2Sは選ばない方がいい。素直にユピテルあたりのコンパクトなドライブレコーダーを買って、きっちりミラー裏に隠して設置すべきだろう。